• スラウェシ科研研究協力者の島上宗子さん(いりあい・よりあい・まなびあいネットワーク)が講師をする財団法人国際開発高等教育機構(FASID)の活動のお知らせです。今年度の活動予定地は、南スラウェシ州マカッサルの避暑地として、オランダ時代に整備されたマリノという標高1,000メートルの山間地から、ボネ湾に向かって山道を走ったところにあります。視野一杯に棚田が広がる壮観な風景のアラビカ村から、さらに東に進んだペラッ村がフィールドとのこと。バンタエン山の北側地域は、さまざまに土地利用がおこなわれています。とくに斜面を利用した水田と、山肌を上から下まで隙間なく覆い尽くす畑地のある光景は、人間と自然との関係が利用する側と利用される側という見方をだけでは決して理解できない有機的な結びつきであることを思い起こさせるものです。
  • 写真を一部紹介します。どちらも、2004年8月に、スラウェシ科研メンバー+ハサヌディン大学メンバーとで、南スラウェシ縦断の移動調査を実施したときのもの。撮影地は、西シンジャイ県とマロス県の境界に近い場所です。(写真撮影:浜元聡子)

FASID 海外フィールドワークプログラム参加者募集
財)国際開発高等教育機構(FASID)では、大学院生を対象とした「海外フィールドワークプログラム(FASID Fieldwork Program)」の参加者を募集しています。プログラムでは多様な専攻分野の学生が集まり、共にフィールドワークの基礎を学んでいきます。調査実習地は棚田の見事な山間の集落で、期間中は民家に滞在します。大学を離れて、人々の暮らしの場から自分の研究テーマを発見するフィールドワークの楽しさと可能性を一緒に体験してみませんか。

関連HP:http://www.fasid.or.jp/kenshu/field/index.html

場所:インドネシア南スラウェシ州シンジャイ県
期間:7月24日(日)から8月11日(木)まで 19日間
 オリエンテーション 7月2日(土)および3日(日)東京・西早稲田
講師:島上宗子氏(いりあい・よりあい・まなびあいネットワーク)、
Roem Topatimasang氏(Indonesian Society for Social
Transformation)ほか
資格:日本国内の大学に在籍し、国際協力・国際開発分野の研究を行っている
大学院生 12名程度(インドネシアの大学生・社会人計8名が合流)

参加費:無料(マカッサルで現地集合・解散)
締切:6月20日(月)
説明会:6月9日(木)18:30-20:00 FASID内研修室 事前申し込み不要
主催:FASID (外務省委託事業)

お申し込み・問い合わせ先:
   財)国際開発高等教育機構(FASID) 事業部 杉原
   〒102-0074 東京都千代田区九段南1-6-17千代田会館5F   
   TEL: 03-5226-0304 E-mail: fwp@fasid.or.jp