こちらで(http://blog.melma.com/00131162/)、新進気鋭のダンドゥット歌手イヌールの来日公演の案内が紹介されています。
http://blog.melma.com/00131162/20050528204035
南スラウェシの田園地帯では、結婚式といえば、オルケス・ムラユが呼ばれます。オルケス・ムラユとは、インドネシアの庶民的な楽器であるスリン(横笛)や太鼓にギター、ベース、ドラムス、キーボード、タンバリンなどの楽器を合わせたバンドのことです(こちら(http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/asafbook/pdf/no_01/p320-_328.pdf)のコラム参照)。
写真は、2000年8月にマカッサル海峡島嶼部地域での結婚式の披露宴で撮影されたものです。マカッサル市南部に接するゴワ県からはるばる船でやってきたオルケス・ムラユ「スーパー・ダイアモンド(Diamond Super)」の演奏風景です。10代から30代くらいの女性歌手が7人に男性歌手が2人とバンドの構成。午後7時半開演の披露宴に合わせて演奏が始まります。第一部は午後10時頃まで。新郎新婦が退場すると、その後は見物客が飛び入りするカラオケ大会が始まります。舞台は、新郎新婦が並ぶプラミナンという高砂席のすぐ脇に設えられます。全天候型のテント付きなので、少しくらいの雨ならだいじょうぶ。深夜2時過ぎまで、みんなで踊り歌い明かすのです。オルケスの女性歌手は、全員、生粋のブギス=マカッサルの女性です。たまに、ダンドゥットの本場、ジャワ島ではなかなかデビューすることができないというスラバヤあたりの若手歌手が、マカッサルのオルケスで歌いながら、チャンスを待つということもあります。