celebes2006-03-27

以前にこちら(id:celebes:20050615)で、田中耕司が紹介していますが、南スラウェシのブギス−マカッサルの高床式住居は、家ごと別の場所へ引っ越しをすることがあります。
今日の写真は、3月のトラジャワークショップに向かうために、パンカジェネおよび島嶼部県(パンケップ県)の街道を走っていたときに遭遇した引っ越しです。
おじいさんも若者も、おそらく近所の男性が総動員されて、家を運んでいた模様。カメラを構えていたとき、まだまだ距離があるから大丈夫だと思っていたら、短い距離をかなりのスピードで一気に走っては、休憩するという、インターバル方式での引っ越しだということがわかりました。そのスピードたるや、あっという間に家が自分の目の前に迫っていて、たいへん怖い思いをしました。運んでいた人たちは、全員、笑っていましたが。
家の中には誰もいませんし、主な家具は別便ですでに搬送したとのこと。家を解体するのは、もっとも年長の家族が亡くなったときだけですから、みんなが元気で使えるうちは、いつまでも、家を大事にするのでしょう。