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スラウェシ科研の研究協力者・島上宗子さん(京都大学地域研究統合情報センター/いりあい・よりあい・まなびあいネットワーク)からのお知らせです。
「いりあい交流2006」成果報告会
「インドネシアの人々がみた日本の山村:経験をつなぐ」
この2年あまり、仲間たちと取り組んできました、インドネシア・中スラウェシの山村と日本の山村の経験をつなぐ試み(略して「いりあい交流」)で、この度、下記のような研究会を計画しています。
地域研の阿部さんなどなどの御協力で、京都大学地域研究統合情報センターで開きます。大阪のインドネシア総領事も出席いただける予定です。
期日が大変迫ってのご案内になってしまってとても恐縮なのですが、京都周辺におられる方、ぜひともご参加いただけたら、幸いです。どうぞよろしくお願いします。
島上宗子
「いりあい交流2006」成果報告会
「インドネシアの人々がみた日本の山村:経験をつなぐ」
■日時:2006年6月19日(月) 14:00〜17:30
■場所:京都大学地域研究統合情報センター・3階会議室
(地図:http://www.cias.kyoto-u.ac.jp/index.php/access)
■プログラム:
◆報告者
Hedar Laudjeng (弁護士、NGOバンタヤ財団顧問)
Ranggu (中スラウェシ・トンプ集落慣習リーダー)
Yeni Lancia ( 中スラウェシ・マレナ集落女性リーダー)
ほか
◆コメンテーター
松山利夫(国立民族学博物館)
今北哲也(滋賀県朽木村在住)
家中茂(鳥取大学地域学部・環境社会学)
Dr Solita Sarwono (京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科・客員教授)
岡本正明(京都大学東南アジア研究所)
ほか■趣旨
インドネシア・スラウェシ島から、NGO実践家や研究者、村のリーダーなど6人の方が来日しています。「いりあい・よりあい・まなびあいネットワーク」による事業の一環として、2週間かけて日本の山村(福島県石筵、山形県中津川、滋賀県朽木・椋川)を訪問します。その最後に、インドネシアの人たちが実際日本の山村をどのように見たのか、印象や意見を聞く場を設けました。スラウェシ島の山村では、今も、焼畑やロタン(籐)などの森林産物を採取して暮らしています。周りの自然を生かす豊かな知恵と慣習が残っています。しかし、近代化のなか、商品作物の栽培が急速に広がる一方、地域の共同体による慣習的な森や土地の利用が認められなくなってきました。
日本の山村は、すでにこうした大きな変化を経験してきました。日本の経験から何か学べることがあるのでないか、と企画したのが今回の「いりあい交流」事業(トヨタ財団助成)です。一方、われわれにとっては、彼らの目を通して、日本の山村についてあらためて考える機会になります。お互いの経験や意見を交換し、そのうえで、国家・時代の違いを超えて、広く、資源の持続的共同管理(いりあい)や、それを支える地域共同体のありかた(よりあい)も考えてゆきたいと思っています。
■連絡先:
いりあい・よりあい・まなびあいネットワーク事務局
(tel/fax: 03-3204-1316, e-mail: i-i-net@zj9.so-net.ne.jp)
京都大学地域研究統合情報センター・阿部健一
(Tel: 075-753-9611, e-mail: abek@cias.kyoto-u.ac.jp)