スラウェシ、マカッサル…と書いていますが、一体、そこはどこにあるのか、わからない方も多いかもしれません。
東西に長く横たわるインドネシア共和国の真ん中よりも、少し右寄り、バリ島から飛行機で約1時間で、マカッサルというところに着きます。インドネシアの東半分の地域では、マカッサルは最大の商業都市です。今日は、このスラウェシ科研のメンバーが、どのようにして日本からスラウェシ島まで行くのかを紹介してみます。

■かなり多くのメンバーがたどるルート:
1日目:関空(あるいは成田・名古屋)−デンパサール(バリ島)
2日目:デンパサール−マカッサル(南スラウェシ)

デンパサールで一泊する経路。この経路の利点は、バリ島で一泊できること(!)、空港からホテルのあるような場所までの移動が、比較的短時間で済むこと、などです。ただし、翌朝、マカッサルへ向かうガルーダ便は朝が早いため、夜は早めに寝なければいけません。

日本からデンパサールまでは、直行便が便利ですが、シンガポール経由にすることもできます。

■わりと多くのメンバーがたどるルート
1日目:関空(あるいは成田・名古屋)−ジャカルタ
2日目:ジャカルタ−マカッサル

インドネシアで調査活動に従事する場合には、インドネシア科学院*1から調査許可を取得する必要があります。その場合、数日間をジャカルタの役所回りにかけることになります。ジャカルタからマカッサルへは、ほぼ毎時一便、飛行機が飛んでいます。現在ではガルーダ・インドネシア航空だけでなく、ライオン・エアーなど、新規参入した比較的安い運賃で乗られる航空便もあります。空港からジャカルタ市中までが、少し遠いのが不便でありますが、ジャカルタのデパートなどで調査地へのおみやげを物色できるという利点もあります。日本からのおみやげが喜ばれるのはもちろんのことですが、地方に住んでいる人にはジャカルタみやげもたいそう喜ばれるのです。

■少し疲れるルート
1日目:関空(あるいは成田・名古屋)−クアラルンプル(マレーシア)
2日目:クアラルンプル−コタキナバル(マレーシア・サバ州
n日目:コタキナバル−タワウ(マレーシア・サバ州
n日目:タワウ−タラカンインドネシア東カリマンタン州
n日目:タラカン−バリクパパン
n日目;バリクパパン−マカッサル

時間的に余裕がある場合には、たいへん楽しいルートとなります。

あらかじめインドネシア入国のための査証を、マレーシア国内で取得しておく必要があること、総じて移動に使われる飛行機が小さいため、多少、怖い思いをすることなどがありますが、周辺から徐々にスラウェシ島に近づいて行く旅は、たいそうスリリングで風情のあるものです。

紹介したルートは、主たる移動手段を飛行機の場合としています。サバ州内の移動や、東カリマンタン州内の移動は、長距離バスやスピードボートなど、予算や時間的余裕に応じて、さまざまな選択肢があります。

■船旅
ジャカルタから、PELNIという大型旅客船で、マカッサルへ行くこともできます。チケットを買うのが多少ややこしいこと、船に一度乗ってしまうと、次の港に着くまで下りられないことを除けば、楽しい旅ができるかもしれません。
http://www.pelni.com/

*1:LIPI:Lembaga Ilmu Pengetahuan Indonesia.