久しぶりの更新です。
12月から1月にかけては、スラウェシ科研では「トラジャ班」と「スプルモンデ班」が、それぞれ、臨地調査をおこないました。
トラジャ班では、2月下旬に、ランテパオ周辺で、県役人や現地の大学関係者などを招待して、今年度の調査成果を報告するワークショップを開催する予定です。詳細が決まりましたら、こちらで紹介いたします。
スプルモンデ班では、12月11〜14日と12月17〜19日の2回に分けて、木造帆船チンタラウト号を利用した臨地調査をおこないました。
一回目の航海では、ポダンポダン・ロンポ島を拠点として、ポダンポダン・チャディ島を調査しました。遅沢班と浜元班、自由行動の学生(Ridwan:ガジャマダ大)に分かれて、スプルモンデ諸島のインベントリー作りに向けた聞き取り調査等をおこないました。二回目の調査では、パンカジェネおよび島嶼部県リウカン・トパビリン郡にあるバラン・ロンポ島(スペルはBALANG LOMPO)およびバラン・チャディ島(スペルはBALANG CA'DI)で、調査をおこないました。可動式敷網漁船バガンをめぐる漁撈活動の変容と人の移動や文化のあり方についての聞き取りをおこないました。これらの調査の成果はすでに愛媛大学の遅沢・Azizに提出されており、現在、編集中です。
雨季にもかかわらず、基本的には天気はそれほど乱れることもなく、海が大荒れしたのも一度だけと、全体的によいコンディションの中、それぞれの関心に基づいて、調査を遂行することができました。これらの個々の報告については、3月上旬に愛媛大学において開催される第三回国内研究会において、報告される予定です。