スラウェシ科研の南スラウェシ州における研究拠点、マカッサル・フィールド・ステーション(MFS:ハサヌディン大学研究棟5階)所蔵の図書リストを更新しました(Sulawesi Archives)。まだ書誌登録されていない図書・資料が多数ありますが、追って、情報を公開していきます。
またMFSでは、地形図、土地利用図、海図などの地図資料のデジタル化もおこなっています。非常に環境の悪い中、一枚一枚、手作業でスキャンして、パソコンに取り込んでいるため、まだWeb上で一般のためにインデックス公開をするまでには至っていません。今年度の終わりには、スラウェシ科研と21COEプログラムの研究成果のひとつとして、その所蔵リストを公開するようにしたいと考えています。

さて、マカッサル市内で、航海用の海図はどこで買えるでしょうか?
答えは、「トコ・アコール Toko Accord」です。場所は、マカッサル旧市街地、通称セントラルの西側のとおり、北行き一方通行の通称「イリアン通りJalan Irian」が「Jalan Tentara Pelajari」と交差する赤信号の北東の角っこにあります。
オレンジ色の救命用浮き輪や、木目がきれいな取り替えよう舵、さまざまな繋留用ロープ、GPS等々が売られているお店です。地図を買いたい場合は、まずインデックス本の中から、大体の地域・海域を探し出します。細かい四角が海上を埋め尽くしていますので、希望する海域や島嶼が含まれる四角を、丹念に探していきましょう。欲しいものが見つかれば、その四角の番号を、お店の人に伝えます。すると、お店の奥の倉庫から、その番号の地図・海図を持ってきてもらえます。地図を確認して購入します。現在では一枚が、15万ルピア。もちろん、値段交渉の余地はあります。このお店の並びには、ローカル音楽の販売元のショップ、「Libel Record」があります。マカッサル語、マンダール語、ブギス語の歌謡曲、ダンドゥッド、儀礼用音楽のテープやCD、カラオケDVDなどが、お店の四方の壁一面に飾り付けられています。東インドネシア地域の音楽をひろくカバーしていますので、よその地域の音楽でも、尋ねれば見つけ出してもらえます。時には、お茶とお菓子を用意してくれて、ながながと海の話や音楽の話をきかせてもらえることもあります。スラウェシ科研のメンバーが、マカッサルへ行くと、かならず立ち寄る場所のひとつです。