スラウェシ島情報マガジン Majalah Informasi Sulawesiの脇田清之さんのサイトに南スラウェシ州マロス県の旧日本人軍人墓碑の情報が追加されました。

→ こちら マロスの旧日本軍人墓碑

バンティムルンからチャンバへ抜ける道から脇に入ったところにあるとのこと。この道は、少しずつ傾斜が高くなるあたりで、そろそろ両脇にキャンドルナッツの植林が見え始めるあたりです。つやつやとした常緑樹の高木は、クミリkemiriと呼ばれます。トウダイグザ科アブラギリ属の仲間。油分を多く含む種子は、料理や菓子の材料として使うほか、蝋燭の材料にもするとか。チョト・マカッサルのブンブ(スープの材料)やカレーなどの材料として欠かせません。数年前まで、インドネシア国内で売られているシャンプー、サンシルクの黒シャンプーは、クミリが主成分として使われていました。今は同じ黒でも、別のものに変わっていたように思います。クミリはさまざまな食材の油脂としても使われてきたとのこと。チョト・マカッサル用のサンバルにも使うことがあります。長細いハート型のつやつやつとした葉の木々が、ずっと上の方まで見え始めるところです。日本軍がこのあたりに入ってきた当時、すでにクミリも使われていたのでしょうか。

バンティムルンは、南スラウェシの地元の人々にとっての観光地の一つ。雨季になると、川の水量が増え、滝の勢いが増して、とてもきれいな場所です。川はそれほど深くはなく、大人も子どもも、川遊びを楽しんでいます。滝壺の左手には、水源まで歩いていくトレッキングコースがあります。一応、遊歩道が整備されていますが、雨季にはご注意を。遊歩道が冠水しているために、滑りやすくなっています。ちなみに水源とされる池(あるいは水たまり?)は、水も薄緑色に苔生しており、いかにもなにかが棲んでいそうな雰囲気はありますが、デートコースらしく、適度に人影もあります。また蝶々の産卵場所としても知られるバンティムルン。標本コレクションも一般公開されています。