スラウェシ科研研究協力者の島上宗子さんが主催者のひとりである「いりあい・よりあい・まなびあいネットワーク」の勉強会が開かれます。

第六回いりあい・よりあい勉強会<シリーズ:森と人、共生のかたちをさぐる>

「森とともにある暮らし―――民族映像文化研究所の仕事とまなざし」
話題提供:吉野奈保子さん(NPO法人樹木・環境ネットワーク協会事務局)

民族映像文化研究所(民映研)は、民俗学者故宮本常一氏に大きな影響を受けた姫田忠義氏により、1961年に設立された民間の研究所です。設立以来、日本の「基層文化」を映像で記録し続け、119本の映画作品と170本以上のビデオ作品をうみだしています。

私たちが暮らす日本は、北緯20度から北緯45度に到る、約3000キロメートルにも及ぶ長大な列島です。そこには60万年を超える長い歴史の中でつちかわれた「自然との深い対応と共生」の人間の生活と文化があります。そのありようを民映研は「基層文化」ととらえ、刻々の今を生きる人々(特に庶民)の生活行為を見つめることによって、明らかにしようとしてきました。

第6回いりあい・よりあい勉強会では、近年、紀伊国屋書店からビデオ化された民映研の映画作品の中から、「奥会津木地師」(原作1976年)と「下園の十五夜」(原作1980年)を民映研・元スタッフ吉野奈保子さんとともに鑑賞したいと思います。吉野さんから、主に新潟県朝日村奥三面での映像記録の経験をもとに、森を生活基盤とした山村の暮らしと集落の成り立ちについてお話しいただき、「森とともにある暮らし」について学ぶとともに、記録にあたる者に求められる姿勢と役割について考えたいと思います。

ご参加お待ちしております。

==吉野奈保子(よしのなほこ)さん==
雑誌編集などの仕事を経て、民族映像文化研究所で12年間、映像記録の仕事にたずさわる。関与した主な作品は、「越後奥三面」「白川郷の合掌民家」「寝屋子―海から生まれた家族」など多数。現在は、NPO樹木・環境ネットワーク協会で、「森の聞き書き甲子園」事務局、日本山村会議事務局などをつとめる。

■日時:2005年7月20日(水)18:30〜21:00
■場所:早稲田奉仕園スコットホール地下音楽練習室 [定員25名]
東京都新宿区西早稲田2−3−1(tel:03-3205-5411)
    ・高田馬場駅から都バス「早大正門行き」2つ目「西早稲田」下車徒歩2分
  ・地下鉄東西線「早稲田」駅下車徒歩5分
  http://www.hoshien.or.jp/map.html
■資料代:500円
■問い合わせ:いりあい・よりあい・まなびあいネットワーク事務局
       Email:i-i-net@zj9.so-net.ne.jp
       電話:090-2940-7377(松井)
(参加ご希望の方は事前にメールもしくは電話でご一報をお願いします。)