celebes2006-11-22

21COEの国際シンポジウムが終わって2週間。インドネシアから参加していただいたスラウェシ科研のメンバーも、ほぼ全員が、無事に帰国しました。短い間でしたが、日本での再会を楽しむことができました。
サテライト・ワークショップ「地方分権下の自然資源管理と海域生活世界−インドネシア・スプルモンデ諸島から−」には、朝10時の開始から、大勢の方々に出席していただくことができました。遠方より、脇田清之さん(こちらスラウェシ島情報マガジン Majalah Informasi Sulawesiを運営されています!)にもお越しいただきました。久々に、アグネス・ランピセラさんとお会いされ、ワークショップ終了後も、和やかに歓談されていました。
初めての海外遠征で、若干、緊張気味ではありましたが、マンダール出身の「海の人」ムハマッド・リドワンくんも、綿密なフィールド・ワークに基づくスラウェシの海のルンポン漁の報告をしてくださいました。愛媛大学の藤田佳史くんもまた、ルンポン漁に関する漁村社会学的な報告をしてくださいました。スラウェシを調査研究地とする若手の研究者の報告がおおかったわけですが、、スラウェシ研究の新しい世代が結集した、ひじょうに貴重な機会だったと思います。その幕開けをスラウェシ科研の最終年で飾ることができたといえます。が、スラウェシ地域研究はますますこれからも、おおきく前進していくような予感に溢れた、よい機会を持てたように思っています。
スラウェシ科研は、とりあえず、一旦終了しますが、スラウェシ地域研究の種はすでに発芽し、しっかりとした双葉を出したのではなかったでしょうか。
今年度の活動は、11月24日からの島上宗子の中スラウェシ州調査、12月下旬に予定されている赤嶺淳・長津一史の東カリマンタン州調査をもって終了いたします。今後はこの3年間の活動の報告書作成に取りかかる予定です。