ハタ料理の一例です。
http://www.cul-cha.com/hotel/shef/shef84.htmホテルオークラ東京)。

ハタの中でも、最高級品種とされるのが老鼠(北京語)と呼ばれるもの。インドネシア語では、スヌ・ティクス(Sunu Tikus:ねずみハタ)といいます。一口でいうと、おいしい。それ以外に、なんと説明できるか考えてみたのですが、難しいですね。。
おいしいから市場での需要が高く、供給の現場ではとにかくどんどんとサカナを釣り上げようとします。都会部に比べると、比較的貧しい離島部の人々が手早くまとまった現金を獲得できるための資源といえます。だからこそ、乱獲による自然枯渇や生態環境によくない影響を与えるような行きすぎた漁が、すぐに人々の生活に跳ね返ることとなります。
どうすれば、サカナを獲る人、サカナを食べる人、その両者を結ぶ人全員が、「しあわせ」でいられるのか。どの程度までにサカナを獲っても大丈夫なのか。持続可能な自然資源利用というスローガンが、本当に実践できるのかどうか、さまざまな分野の人々が一緒に考えようとしているのが、スラウェシ地域研究のスプルモンデ班の活動です。