メモ

10月28日は、スラウェシ科研およびスラウェシ研究会の国内活動本拠地となっている京都大学東南アジア研究所の設立40周年記念行事がおこなわれます。インドネシア、マレーシア、タイ、シンガポールから、来賓を招き「東南アジア研究の継承と展望」という題…

10月5日から、イスラーム暦の断食月(ラマダン)に入っています。 この間、ムスリムの人々は、日中の飲食をおこないません。人にもよりますが、唾を飲み込むことも控えます。健康に問題がない人や、職務上、断食が差し障りとならない人だけが、断食をおこな…

http://blog.melma.com/00131162/で、10月以降のインドネシア関連のイベント・カレンダーが案内されています。http://blog.melma.com/00131162/20051018073047 (もともとの情報はこちら:http://ssanggar.parfait.ne.jp/calen/calen.cgi)京都方面との大き…

ある日のバランロンポ島の昼食です。 12時の位置から時計回りに、 ウミブドウ(Caulerpa lentillifera J. Agardh) ナンカ(パラミツ)の若い実のココナツ・ミルク煮(サユール・ロデ) サンバル(トウガラシ・トマト・アカワケギ・レモン・エビペーストな…

カメラ付き携帯電話、デジタルカメラなどの普及が著しい南スラウェシ州の人々の生活ですが、マカッサル海峡島嶼部地域における携帯電話の受信状況を整備するための大型アンテナが、バランロンポ島に建設されました。 インドサットの受信アンテナは、マカッサ…

日本では、今日は終戦記念日です。 インドネシアの若い人々と話していると、ときどき、「日本の独立記念日はいつなの?」と聞かれることがあります。そばに50代、60代以上の人がいるときは、「日本は支配されたことがないから、独立したことがないのだよ」と…

8月9日付けの[gado-gado](http://blog.melma.com/00131162/20050809220535)で紹介されていました。 (元記事はこちら:http://www.api-magazine.com/i-pops/index.html)Peterpanの「Ada apa dengan mu?」は、とても覚えやすい、よい曲です。耳心地が…

高床式家屋の床下は、昼寝の場所として、最適だと書きました。 露台の上で昼寝をしているのは、アバさんです。アバさんは、サカナの仲買人(パバロラン)をしています。買い上げたばかりのカツオもまだ取引台の上に並んだままです。サカナも人も、仲良く昼寝…

ハタ料理の一例です。 http://www.cul-cha.com/hotel/shef/shef84.htm(ホテルオークラ東京)。ハタの中でも、最高級品種とされるのが老鼠(北京語)と呼ばれるもの。インドネシア語では、スヌ・ティクス(Sunu Tikus:ねずみハタ)といいます。一口でいうと、…

南スラウェシ州の主要な輸出品目である、ハタ(スズキ目ハタ科の総称)です。手釣りあるいは潜水漁によって得られたハタは、近隣のシンガポールや香港、台湾などへ、活魚として空輸されます。写真はマカッサル市内パオテレ港に隣接したハタの出荷場での一コ…

かなり小さく写っていますが、写真はタネナシパンノキ(Artocarpus altilis:breadfruit)の木です。パンノキの樹高は平均30〜40メートル。幹の胸高直径は、1.5メートルに達するものもあります。比較的柔らかい材であるため、スプルモンデ諸島地域では、あま…

2003年9月、京都大学東南アジア研究所では、21世紀COEプログラムによる「マカッサル・フィールド・ステーション」を開設しました(世界を先導する総合的地域研究拠点の形成 ASAFAS/CSEAS 21世紀COEプログラム)。このプログラムは、京都大学大学院アジア…

■ペット事情バランロンポ島では、ねこをたくさん見かけます。決まった家の片隅に住み着いているようなのですが、家の人が面倒を見ているというわけではありません。高床式家屋の床下や二階のテラスのあたりで、昼下がりにのんきに日向ぼっこをしているねこと…

昨日付のYahoo!ニュース、本日付の朝日新聞朝刊などで、インドネシア国内で、鳥インフルエンザによるものとみられる病死者が出たことが報道されました。 実際のところ、鳥インフルエンザだったのかどうかはわかっていませんが、十分に注意する必要があるかも…

南スラウェシのブギス=マカッサルの人々は、固有の文字文化を持っています。a.i.u.e.oの母音5つに、23の子音を組み合わせて表記します。 日本語にあっても、ブギス語、マカッサル語にない音については文字に表すのが難しいですが、似た音に置き換えて表…

写真は、1998年、南ジャカルタのクバヨラン・バル地区で(写真撮影:浜元聡子)。 スハルト政権からハビビ大統領の時代となり、世の中はレフォルマシ(改革)というスローガンの下、新しく生まれ変わろうとしていた頃の街の風景です。スディルマン通りという…

昨年の11月から今年の1月下旬まで、マカッサルに滞在していた間、楽しみにしていたテレビドラマがありました。 TPIで放送されていた「Bule masuk kampung(外国人が村に来た:意訳しています)」です。これは、アメリカ人の人類学徒マイケルが、調査のために…

BBCニュースによれば、パプア州マラウケから同州タナ・メラへ向かう途中の貨客船Digoel号が、沈没したとのこと。重機などの過積載が疑われています。乗船名簿に記載されていた名前は約50人ほどとのことですが、生存者の証言によれば同号には200人以上が乗船…

7月から8月にかけて、今年度のスラウェシ科研の活動がいよいよ本格的に開始されます。先鋒は、Aziz Salamくん(愛媛大学大学院農学研究科)で、7月11日〜8月28日まで、マカッサル海峡スプルモンデ諸島における木造船の樹種の多様性についての調査に…

南スラウェシの工芸品といえば、サロン・ブギスやソンケット・ブギスと呼ばれる織物です*1。サロン・ブギスは、綿糸や絹糸で織られた長さ1.5〜2.0メートルの布を、筒状に縫い合わせて着用するものです。サロン(sarong;sarung)はマレー語源のことば。大陸部…

■名前からわかること マカッサルの人びとは、二種類の名前を持っています。一つは、学校や役場などで使う正式な名前。もうひとつは、毎日の生活の中で使われる名前です。子どもが生まれると、7日目にアットンポロという、頭髪を鋏で切りとる儀礼がおこなわれ…

写真は、これから出漁するナマコ漁船の乗組員の家で撮影したものです(写真撮影:浜元聡子)。 ナマコ漁船は、この頃では船の動力の性能もよくなり、GPSを搭載しているのが当たり前になってきました。出漁期間も短くなりつつあり、船そのものの安全性は高…

今日の散文は、浜元聡子さん(京都大学東南アジア研究所)が書いています。「忘れないこと」を心がける活動の一環のようです。 ■ドットロ 一眼レフを首からぶら下げ、小型のリュックを背負い、木の葉のように波間に消えてしまいそうなボートで、あちらこちら…

インドネシアの村落部では、アリサンという頼母子講の一種がおこなわれているところが多い。 ひとつのアリサンは、親が一人と、子となるメンバーからなる。週ごと、10日ごと、あるいは月に一回の割合で、親は子からお金を徴収し、決められた日にメンバー立…

丸刈りになったり、ダンドゥットを踊ったり、調査研究には楽しくもたいへんな側面があります。 id:celebes:20050411

こちら(http://blog.melma.com/00132255)にて、ブルネイの「ブギス」と岩手の「モコ」についてのエントリーがありました。→ http://blog.melma.com/00132255/20050608122111サバ州では南スラウェシ州出身者は、マカッサル人であっても、マンダール人であっ…

鏡のように静かな水を湛える中スラウェシ州ポソ湖周辺地域は、数年来、情勢が安定しません。5月28日付のBBCニュース、Kompas紙のニュースによると、午前8時過ぎ、湖畔の町テンテナの市場で、爆発があったとのこと。少なくとも19名が死亡したとのこと。

1943年から2年間余り、現在の北スラウェシ州マナド市近郊の中学校で教鞭を執っておられた庄司栄吉さんの「セレベス追想 庄司栄吉スケッチ集」が刊行されたとのことです。こちら(http://blog.melma.com/00131162/20050508193418)経由の情報です。 「セレベ…

こちら経由の情報です(http://blog.melma.com/00131162/20050429100557)。 「鶴見良行文庫」開設記念シンポジウム「鶴見良行文庫」開設記念シンポジウム 「アジアと日本と、市民社会のゆくえ」【日時】2005年5月28日(土)14:30〜18:30(開場14:00) 【会場…

スラウェシ、マカッサル…と書いていますが、一体、そこはどこにあるのか、わからない方も多いかもしれません。 東西に長く横たわるインドネシア共和国の真ん中よりも、少し右寄り、バリ島から飛行機で約1時間で、マカッサルというところに着きます。インド…